JTTA 日本遠隔医療学会学術大会 2013 高松

大会長挨拶

大会長 原量宏 この度「第18国際遠隔医療学会(18th ISfTeH International Conference - Japan)」、ならびに日本遠隔医療学会学術大会2013高松(JTTA 2013 TAKAMATSU)」を2013年10月18日(金)、19日(土)の二日間にわたり、香川県高松市サンポートホール高松にて開催させていただくこととなりました。

 2005年10月22日に、日本遠隔医療学会学術大会として第一回の大会を高松で開催してから、すでに8年近く経過しましたが、その間、我が国の遠隔医療をとりまく環境は大幅にかわりました。2011年3月の東日本大震災により東北地方の沿岸部は壊滅的な打撃を受け、医療従事者の死亡、医療施設の損壊、診療記録の破損、流出など甚大な影響を受けたことを契機として、政府の方針は遠隔医療、電子カルテネットワークの推進に大幅に方針が転換されました。

 特に、従来より岩手県において稼働していた、周産期電子カルテネットワーク、電子母子手帳「いーはとーぶ」が、震災で被害を受けた太平洋沿岸部の妊婦管理に奇跡的に威力を発揮し、データセンター型の医療ITネットワークの重要性が再確認されたことは、今後の遠隔医療の普及にとって歴史的な意義あることと思います。

 現在、政府は、どこでもMY病院(EHR/PHR)とシームレスな地域連携医療(電子カルテネットワーク)の構想を掲げ、さらに震災地域においては、東北メディカルメガバンク構想を中心として、遠隔医療、在宅医療の普及を全面的に推進しています。

 このように、日本における遠隔医療、EHR/PHRの構想が、急速に発展、普及していく時期に、高松で第18国際遠隔医療学会を開催できることは、大変光栄、かつ意義深いものと感じております。

 そこで、今回の国際学会では、世界各国の遠隔医療の現状と今後の発展、ならびに厚生労働省による地域医療再生計画により現在全国で構築されている地域医療情報ネットワークの相互連携、糖尿病地域連携パスに代表される各種疾患の連携パス、電子処方箋と日本版EHR、IT化による治験の活性化などをテーマに、日本の遠隔医療、EHR/PHRの技術を世界に発信したいと考えております。

 会場のサンポートホール高松は、JR高松駅に隣接する高松シンボルタワーにあり、コンベンション機能にくわえ、インターネットや政府の推進する超高速ネットワーク(JGN-X)などネットワーク環境にも大変すぐれています。

 また瀬戸の都高松は、航空機、鉄道はもちろん、バス、船など、全国、全世界から交通のアクセスが大変便利なところです。

 本学会とちょうど同じ時期に、香川県では瀬戸内国際芸術祭2013、「ART SETOUCHI 2013」が開催されます。海の復権を主題に、「民俗、芸能、祭、風土記」と「現代美術、建築、演劇」など瀬戸内海の魅力を世界に発信するものですので、海外からの参加者にも満足していただけるものと思います。

 本大会の開催にあたり、我々主催者として最大限努力し、実りの多い国際学会とする所存ですので、なにとぞ、多くの皆様の御参加をお願い申し上げ、御挨拶とさせていただきます。

大会長

原量宏
日本遠隔医療学会学術大会 会長
香川大学瀬戸内圏研究センター
特任教授
徳島文理大学
保健福祉学部臨床工学科教授

大会事務局

香川大学瀬戸内圏研究センター内
日本遠隔医療学会学術大会事務局
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